4月7日(金)、第61回入学式が行われました。この日は荒れた天気で大変でしたが、キリスト教ではこの日はイエスが十字架上で亡くなったことを記念する特別な日でした。聖書の中にもイエスが十字架上で亡くなった時、「全地が暗くなり、それが三時まで続いた。太陽は光を失っていた。」(ルカ福音書23章44₋45節)と記載されています。
その特別な日に、入学してきた生徒さんたちに、神様の祝福が豊かに注がれていると思いました。
今年から理事長に就任なさった上條先生が、新入生に向かってお話なさった祝辞を抜粋して紹介したいと思います。
「新入生の皆さんに、二つほどお話したいと思います。一つは、大谷選手がアメリカとの決戦に臨むにあたり言った言葉です。『憧れるのは、ひとまずやめましょう。彼らへの憧れを捨てなければ、彼らを超えられません。私たちは彼らを超えてチャンピオンになるためにここに来たのですから』。この言葉から、皆さんに送る言葉を作ってみました。過去の自分にこだわるのはやめましょう。これまでの挫折はもちろんのこと、栄光へのこだわりも捨てなければ、新しい自分は生まれません。あなたたちは新しい自分になるためにここに来たのだから。皆さんの歩んできた道は、それがたとえ辛いことだったとしても、大切な経験です。これから生きていく上で貴重な糧になるものです。
もう一つの話は、WBCの栗山監督がインタビューで言った言葉です。『人はなりたいと思う姿に、なれる。』と話されました。第16代アメリカ大統領アブラハム・リンカーンが言った『意志のあるところに、道はある』という有名な言葉があります。そして、次のようにも言っています。『自分の意志が自分の人生を決めるということ。自分の人生は自分の意志次第であるということ』。この言葉を頭の片隅にしまっておいていただければ、大変うれしいです。」
理事長先生のお言葉は、新たな道を選んだ新入生に「これからの生活を主体的に生きていきなさい」という、一人ひとりの背中を押してくださるお言葉のように聞こえました。
私たちはとかく自分にとって不都合なことが起きると、人のせいにして自らの問題解決を放棄してしまう弱さをもっています。この3年間での学校生活を通して、なりたい自分のイメージをしっかり持って歩んでほしいと願いました。
私のブログは、私の都合でしばらくお休みせざるをえません。実は、修道会の総会に参加するために、しばらくイタリアに滞在します。ですから学校の様子を皆様にお伝え出来ませんが、7月に戻ってきたときに再開しますので待っていてくださいね。