参加した生徒、教職員で1年間にいただいた恵みに感謝し、一日も早く世界に平和が訪れるように祈りを捧げました。
今年のクリスマスミサの司式をしてくださった神父様は、南山大学のスサイ神父様です。神父様はミサの中で次のようにお話をしてくださいました。
「・・・現代社会のいろいろなニュースを見ると戦争や紛争、自然による災害、コロナ禍における様々な問題といった暗いニュースが多いです。このような暗闇の中でキリストの誕生のメッセージは『私たち一人ひとりがこの世界の希望の光』になることです。2000年前にイエス様が誕生なさったユダヤ社会にもいろいろ問題があって、絶望的でした。イエス様の生涯を振り返ってみると、イエス様がすべての人々、特に弱い立場にいた人々に、希望と喜びを与えてくださいました。それで2000年たった今もイエス・キリストの誕生日が希望と喜びを全世界に与えるお祝いとなっています。」
神父様は続けて、私たち高校生はこの世界、社会にどんな役割があるのかを考えるために、大阪の高校生、川崎レナさん(17歳)とマララ・ユスフザイさんのお話をしてくださいました。
「私たちは二人のように偉大なことができなくても、私たちの周りにいる人々に希望と喜びを与える、小さなことでもできたらと思います。ある専業主婦の方に、マザーテレサは『私たちは大きなことはできませんが、小さなことを大きな愛を持って行うだけです』と語りました。小さなことを大きな愛をもって行うことによって周りの人々に希望と喜びという素晴らしいクリスマスプレゼントを与えることができると思います。」
宗教に関係なく、全世界でクリスマスがお祝いされていることに、私は喜びを感じています。この日に、自分の身近にいる人のために、その人が喜ぶプレゼントをあれこれと考える姿。そのプレゼントがその人を大切にしているしるしになるから、プレゼント選びもいろいろ悩みますよね。
神様も私たち人類に、最高の贈り物「神の御独り子、イエス」を与えてくださいました。この世の暗闇に私たちが人生の道を踏み外さないようにと、イエスが光となって来てくださいました。この光によってたくさんの人たちの心に神の愛が注がれ、自分の幸せを身近な人たちに与えながら光が大きくなるクリスマスとなりますように!
特に、大人の人たちが争い合っている戦争下の中に置かれている子どもたちに、一時のよろこびがもたらされ笑顔を取り戻すことができるクリスマスになるように心を合わせて祈りましょう。
私たちが平和をもたらすことができますように!