今年の1年生の女性学は、まずマナーを身に付けることから始まりました。その授業の一つに、外部講師によるマナー実習が行われました。
外部講師に、株式会社TAC武井美智子様をお呼びして実施しました。「何故マナーを身に付けるのか?」という武井先生の言葉から始まり、社会人としての基礎力、「考える力、考え抜く力、一歩を踏み出す力」を毎日の生活習慣から育てていくためには、マナーを身につけることが大切であることをお話してくださいました。
お話の後は、実習に入りました。まず、美しく見える立ち方、礼の仕方をした後、相手の呼びかけに対する「反応」、そして、相手の話した内容に対して、自分の行動を示す「意思表示」の「はい」を何回も繰り返しているうちに、武井先生から言わされている「はい」から自分の意思で言っている「はい」に変化していきました。(全体の空気が変化しましたよ!驚)
日頃授業を行いながら、生徒の反応がもっとあればいいのにと、個人的に思っていた私でしたので、このような短時間で生徒の行動が変化したことに感動しました。
生徒の感想を抜粋して紹介します。
*マナー講座を聞いて、初めて挨拶、返事の大切さがよく分かりました!私は返事をあまりせず、頷いて終わってしまうことが多いので、今日の講座を聞いて、しっかり返事をしていこうと思いました。
*返事をしているつもりでも、相手の目を見てすることや笑顔ですることは、できていないことを改めて実感しました。今回教えてもらったことを意識しなくてもできるように身に付けたいと思いました。
*マナーは相手の気持ちを左右する場合があることが、分かりました。一人では生きていけない社会で、マナーがきちんとできていない人は、マナーができている人より社会で困った時に協力してくれる人が少なくなってしまうと思いました。マナーをしっかり身に付けると、自分の人生も変化すると思いました。
*マナーを意識するだけで、相手を思いやることに繋がることが分かりました。また、挨拶をされると気持ちがよく嬉しくなるので、これから積極的に挨拶を行っていきたいと思いました。
*たくさん怒られてしまったけど、そのおかげでマナーの大切さがわかった気がします。マナーは対人関係においてなくてはならないものだし、今回学べてよかったです。
*マナーをがちがちにやったことがなかったから、面倒そうだと思っていたけれど、案外普段からやっているようなことだったりしたので、マナーは自分から遠いものではないと思い知らされた。
*マナー講座を聞いて、社会の厳しさを改めて知りました。自分が理解できていても反応をしなければ相手に伝わらないことを知り、きちんと言葉や態度で示さなければならないと思いました。
武井先生の2時間のご指導の下、1年生の生徒たちはやり切った感じを受けました。
日頃生徒たちと接していると、これくらいでいいのかな?と妥協してしまいがちになりますが、武井先生は生徒たちの可能性と将来のことを考えて「鬼の心」(笑)をもってご指導なさっている姿に感動致しました。
もちろん、生徒たちの中には前向きになれず複雑な思いで参加している人たちもいたのは事実です。
しかし、自分の行動が周囲の人たちのやる気を削ぐことを学んだ後だったこともあり、自分の気持ちに従うことより、周りの人のことを考えて行動をすることが、自分の弱さを乗り越える経験になり自分の成長につながったことを体験したと思います。
この学びによっても、1年生がどのように成長していくのか楽しみになってきました(笑顔)。