10月26日(土)に名古屋経済大学で、全国出場のかかった第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会愛知県大会決勝が行われた。この大一番が16時45分キックオフという時間帯には、いささか不満が残る。対戦相手は豊川高校で、これからも好敵手として戦い続けるであろうチームである。
立ち上がりから地域を挽回するような大きなボールを蹴り込んでくる。ここ最近の豊川の戦い方の特徴であるが、それをいかに対応していくかが1つの焦点でもあった。本校も立ち上りはリスクをさけ、シンプルな攻撃で応酬。前半はお互い決定機もなく終了。蹴っていく気はあったが、決定機はない???ちょっと苦しい(笑)後半に入り、いきなりゲームが動く。後半4分、勝手に足にひかかって転んだように見えたが、主審の判断はPK?!これを確実に決められ、0-1のビハインド。後がなくなり、必死に豊川ゴールに迫る。すると、後半21分、コーナーキックからアヤハが同点ゴール。 この場面で決めるところはさすがである。この後も何度かチャンスがあるものの、簡単にはゴールは生まれず、1-1のまま延長戦へ。延長でも勝負はつかず、PK戦へ。全国をかけた試合がPK戦になることは初めてである。しびれたPK戦は先攻の豊川が全員決め、本校が1人外し、3-5で敗れた。インターハイに続き、高校選手権も逃す結果となったが、最後まで全力を出し切り、選手たちは技術的にも、戦術的にも、メンタル的にも、フィジカル的にも成長した。成果は出たが、結果が出なかっただけである。
決勝戦に集まった観客は史上最高であろう。そんな中で結果を出せなかったのは悔しいが、普段練習していたことは出せたゲームであった。レギュラー、サブメンバー、サポートメンバーもチームの勝利のために全力を尽くした。また応援してくれた保護者の皆さん、OG、教職員、サッカー関係者、運営に携わってくれた人たち、高体連委員長の本田先生をはじめ、各校の顧問の先生方も本当にありがとうございました。運営の課題も多々あるとは思いますが、試合に集中して取り組むことができました。これからもよろしくお願いします。
3年生の引退は県リーグや試合があるのでもう少し先になる。突然の敗戦でモチベーションは低くなるであろうが、後輩たちに伝えることはまだまだある。背中で口で練習で試合で伝えてほしい。今の3年生たちは聖カピタニオ女子高校サッカー部の目標は達成できなかったが、目的は十分果たしてくれた。これから先、この人間的な成長こそが生きていく上で重要になる。そこだけは忘れてないでほしい。ひとまずここまでお疲れさまでした。