◇1日目◇
昨年に引き続き、修学旅行(2024年11月10日~11月13日)のため、長崎の地に降り立った。まず行程をダイジェストで振り返りたい。11月10日(日)早朝から新幹線で福岡へ、福岡からバスで長崎市に入り、最初の目的地は「日本26聖人記念館」である。見学後、傘をさして各クラスの集合写真を撮った。続いて「長崎平和公園」「長崎原爆資料館」を見学、あいにくの雨だったが、おかげでバスガイドさんが、昭和の名曲「長崎は今日も雨だった」を熱唱するのを聞けた。ガイドさんによると長崎は特段雨が多いわけでもないそうだ。
◇2日目◇
翌12日(月)の午前中は長崎市の北西、東シナ海を臨む外海(そとめ)地区を訪ねた。キリスト教の文化が残る場所である。この日から天候が回復し、美しい海を眺めることができた。各クラス、専属のツアーガイドさんが付いて丁寧な案内をしてくれた。のどかな集落の中に建つ、和洋折衷の「出津(しつ)教会堂」。この建物はド・ロ神父が設計し、私財を投じて建てたものだ。「ド・ロ神父記念館」にはド・ロ神父がこの地で行なった、様々な事業に関する品物が展示されている。またド・ロ神父が住民を困窮から救うために設立した「出津旧救助院」も見学した。「遠藤周作記念館」にも立ち寄る。外海は遠藤周作の小説『沈黙』の舞台ともなった場所で、それに因んでこの場所に建てられたのだ。私は遠藤周作の大ファンなので、嬉しいかぎり。海を望む、ゆったりとして素敵な読書室もあり、いつか遠藤周作の作品を読みながら、一日過ごしたいと思う。
午後は班別で長崎市内自主研修を行ない、それぞれ長崎の街を散策した。観光地を訪ねたり、長崎グルメを食べたり、土産物を買ったりと長崎を堪能した、ひとときだったと思う。私は、去年時間が無くていけなかった、待望の「如己(にょこ)堂」「永井隆記念館」に行った。こじんまりとした記念館だが、大勢の小中高生がガイドツアーさんに案内されて訪れていた。近くに被爆した「山里小学校」もあって、防空壕なども見学できた。
稲佐山のホテルで夕食後、いわゆる「日本三大夜景」の一つである、稲佐山展望台からの「長崎の夜景」を眺めた。「眼福」とは、まさにこういうことを言うのだろう。
校長 村手元樹