コロナ禍のハローウイーンも無事終わり、11月に入りました。11月はカトリック教会では、「死者の月」として亡くなった方々のためにお祈りを捧げる月です。
本校も各クラスの慰霊祭を終え、11月4日(木)に全校で慰霊の集いを行いました。
理事長先生から創立58年間、本校に携わってくださった教職員、在校中に亡くなられた生徒の皆さんの名前が読み上げられました。
その名前に毎年数名ずつ加えられていくのを知ると、本校の歴史を感じますね。
例年のように、春日井教会の主任司祭、北向修一神父様にみ言葉の祭儀を執り行っていただきました。
その中のお話を抜粋いたします。
「・・・さて、コロナ禍の中で私たちに楽しい時間と希望を与えてくれたオリンピックとパラリンピックを覚えているでしょうか。
私は道下選手と二人の伴走者の走りが一番印象に残っています。
この競技の鍵となる伴走者(ガイドランナー)のルールが3つあります。
このルールに基づきランナーがゴールに到達するまで一心同体でサポートします。
アドバイスをしても、自分の力でゴールするように離れるでもなく近づくでもなく信頼というガイドに結ばれ、共に同じ道を走ります。
もし、私たちに最良なパートナーがいるとすれば、こんな人なのかなと感じました。
私たちに道を作ってくれた先人たちも大切な友だちや先生方、そして、神様と一緒にこの3年間を駆け抜けた方々です。
今度は同じように天国から神様と共に後輩である私たちの3年間を見守ってくださっています。
先に天国に旅立った先輩方、シスター方、先生方、恩人との絆というテザーを思い起こすために私たちは毎年慰霊祭を行っています。・・・」
神父様のお話を聞きながら、私たち一人ひとりの1番のガイドランナーは、人となってこの世に来てくださったイエス・キリストだと再確認しました。
イエス・キリストは、ご自分のことを
「道、真理、命」
とおっしゃています(ヨハネ福音書14章6節)。
私たちの人生のガイドランナーとして、私たちがこの世での命を全うしていくべきところへと案内してくださる方が、いつも共に歩んでくださっていることを知ると、深い安心感と平和な心になれますね。