今年はコロナ禍の中で心配したのですが、1年生も「いのちの学習」の授業を受けることができました。
ココカラウィメンズクリニックの伊藤加奈子先生にお話をしていただきました。1年生は「性の学習の総論」と言う形で、月経について、男女の関わり方、デートDV等についてお話をして頂きました。
この講演を始める前に先生は生徒たちに、「性教育は学問。科学的なことだから恥ずかしい事、いやらしい事でもない。」と前置きしてから始めてくださいました。これまでとは違う雰囲気で生徒たちは聞けたのではないかと思います。
*「性」に関するお話を聞く機会は中学でもありましたが、高校生としての視点からのお話として初めてなので改めてためになるお話でした。お話の中にあった「月経を遅らせるためのピル」ですが、私自身中学の時に泊りがけの行事に参加した時に、月経の特にしんどい日とかぶりそうだったので産婦人科で弱めのピルをもらって快適に過ごした身なので、ピルの使用についてあまり浸透していないことに少し驚きました。また、子宮頸がんワクチンについても、正しい知識を付けることは本当に大切なんだと思いました。私の場合、母は理解がある人でしたが、自分の体は自分で守るためにも、「なんだか話しづらい話題だから」と遠ざけずに、自分の方からも積極的に情報を集めていけるようにしたいです。
*「性教育」のイメージが変わりました。海外ではすでに性教育が小さなころから行われており、“学問”として扱われていることを知って、進んでいると思いました。性教育は恥ずかしい事ではないのですね。むしろ、よりよく生きていくための大切なことだと気づきました。
*“女性の在り方”とは、一体何だろう?一人の女性として気を付けなければならないことは何だろう?私は今まで男女の行為が恥ずかしいものだと思っていました。しかし、お話を聞いて恥ずかしい事ではないということに気づけました。私はお母さんに、いつも感謝しています。苦しく痛い時間を乗り越え、私の事を産んでくれたと思うと、やっぱりすごいとよく思います。
*私たちの生きている時代では、もはや性別は男と女では収まらないところに来ているんだなと改めて思いました。LGBTという名称や自分の性別がわからない人、同性愛者が増えていることなどは知識程度で知っていましたが、そのことが原因で学校や社会へ出るのが辛くなったりしている人も増えている現実も知り、その様な人たちが安心して生活できるためにも、まず身近な私たちの態度をしっかりさせていかないといけないと思いました。
*一番印象に残ったのは、「デートDV」についてのお話でした。まず、デートDVとは、結婚していないけれど親密な相手からの暴力だと知りました。デートDVのチェックリストを見て、「相手の携帯を見る」という行為もデートDVに当たると知り、相手の気持ちを尊重しない行為はすべてデートDVになるのではないかと考えました。特に、「束縛の中の尊重はない。」という言葉が心に残りました。
これまで生徒たちが受けてきた「性教育」と違う雰囲気で聞くことができたのは、伊藤先生がおっしゃった「性教育は、学問」という言葉によって、聞く姿勢が変えられたからではないでしょうか。
それと、本校の教育「自分を大切にする。好きになる。」ことを4月から耳にしてきたこともあり、自分の心身をどのように大切にしていけばいいのか、各自、自分なりの答えを見つけたいと思う気持ちからかもしれませんね。
色々な角度から新しい知識を得、「自分を大切にする生き方」を学んでほしいと願っています。