宣教者として1984年10月、日本に派遣されたSr.フランチェスカは、39年間神様の望みを受け止め人々に神の愛を伝えて、自分の使命を全うしイタリアの地で8月8日帰天致しました。
享年74歳でした。
本校の理事長として2023年3月までの19年間、学園のトップとして本校の教育活動を牽引し発展させてくださったシスターに感謝と追悼の意味を込めて10月14日(火)にごミサを捧げました。
主司式はローマ教皇庁臨時大使ファブリス・リぺ師、聖霊中学・高等学校校長マイケル・リンストロム神父様、金沢教会九里彰神父様、春日井教会北向修一神父様の共同司式で執り行われました。
シスターは、1969年幼き聖マリア修道会に入会しました。
聖バルトロメア・カピタニオの霊性を生きるように神様から呼びかけを受けたシスターは、インドやアフリカへの宣教を夢みていたそうです。
ところが、神様はシスターの望みと反対にシスターを日本の地に派遣されました。
若く使命感を持って来日したシスターは、とても輝いていました。
その姿は日本を離れる時まで変わっていませんでした。
7年前に癌を宣告され、夏になるとイタリアの病院で治療を受けていましたが、コロナの関係でイタリアへ行くこともできずシスターは、辛い時期を過ごしていたと思います。
でもその姿を周囲に見せることなく、自分に与えられた使命を忠実に果たしていました。
今年の1月に幼き聖マリア修道会の日本地区の地区長の役割を終え、3月に理事長の重責から解放されたシスターは、これから自分ができることを夢見ていたと思います。
ところが本人も私たちも、癌がシスターの体をこんなにも蝕んでいるとは想像もしていませんでした。
体力が弱り痛みとの闘いに疲れてこられたシスターはイタリアへの帰国を望まれ、7月9日愛する日本の地を離れていきました。
久しぶりに帰国できたシスターを待っていたのは、おいしいイタリア料理、家族、イタリアで教えていた卒業生との再会でした。
毎日、その嬉しい報告を電話で私に伝えてくださっていました。
その報告を聞くたびに、私の心は安堵でいっぱいになりました。
その生活が少しでも長く続くことを期待していましたが、ホスピスに入った2日後、神様がシスターに「よく働いてくれたね。もういいから私の所に連れて行ってあげよう」とシスターの魂を神のみもとにお呼びになりました。
親しい人との別れは、必ず私たちが体験しなければならないことです。
だからこそ、今関わりを持っている人達との出会いを大切にして、その人たちとの思い出をたくさん作っていきたいものですね。
その思い出によって、私たちの人生は深みを増し、豊かにされていくことでしょうね。
この日の追悼・感謝ミサに中部地区のカトリック学校関係の方々、旧職員、卒業生、保護者の方々の懐かしいお顔が見られ、私の心から熱いものがこみ上げてきました。
参列してくださった方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。
そして在校生の皆さんの歌声に感動しました。
Sr.フランチェスカに対する生徒の皆さんの感謝の思いが、歌声で伝わってきました。
Sr.フランチェスカは心安らかに神様の懐に抱かれて、私たち一人ひとりのために祈ってくださっています。
Sr.フランチェスカ、ありがとうございました!