非日常の生活
2024.06.13

お天気に恵まれた二泊三日の修養会は、掛川市にある「つま恋彩の郷」で実施しました。新緑に囲まれたこの施設で行う修養会は、生命のエネルギーもいただきながら健康的に過ごした三日間でした。

 

昨年は、私がローマに滞在していた関係で修養会に参加できませんでした。ですから、今回の参加を楽しみにしていました。スマホ使用禁止、テレビ禁止、お菓子は食べられない非日常生活だからこそ、これまで見えてこなかった世界に出会えたようでした。特に、自分との出会いです。こんなはずではなかった自分との出会いに戸惑い、あるがままの自分を受け止めることに必死になっている様子を見ると、今成長の時だから自分から逃げないで!と心の中で叫んでいました。

 

カピタニオ生になる」という修養会の目的は、自分と向き合い自分の心の動きを丁寧に見てあげる方法を学び、今の自分に気づくことです。自分は弱いからこそ、他者の存在に支えられながら成長し他者の存在の必要性が不可欠。だからこそ、他者への思いやりの心が育ちます。

 

修養会の最後に行われたミサの共同祈願で、学んだことを実行できるように祈りました。

 

*平和のために祈ります。今この瞬間数多くの人たちに銃が向けられている中、各国の政治家のために祈ります。その方々に人々の幸せと命を守る心が与えられ、各国がより安全で平和な国になる努力をする力をお与えください。神様、私たちは世界の平和を願い、一人ひとりに一粒の麦の生き方ができるお恵みをお与えください。

 

*私達は、この修養会を通して止揚学園の方のお話や片岡神父様のお話を聞くことができました。私達の間で違いがあっても仲間になれることや目に見えるものよりも見えないものが大切であることを教えていただきました。そしてイエス様が説いてくださっている「愛というワクチン」で「無関心のウイルス」を排除し、良き隣人としてカピタニオの精神である「清い心、責任、奉仕」を行動に表すことができるお恵みをお与えください。

 

*私達は修養会でたくさんの気づきを得ることができました。それぞれの人の中で見えないものを大切にすること、その人のありのままの姿を認めることが大事だということ、人は助け合って生きていくことを学ばせていただきました。お話をしてくださった方々に感謝をしながら、修養会で得たこの気持ちを忘れずに学校生活を送ることができますように。優しい心を持ったカピタニオ生になれるようにお導きください。

 

*修養会を前から準備してくださった先生方、施設の方々、この環境を与えてくださった家族、仲間、そして私達の通う学校、私達を支えてくださった方々に感謝いたします。神様、これらの方々に必要な恵みをお与えください。また、私達が命の温かさや優しさをこれからの日常生活の中で、活かし合いながらお互いを大切にし合う生き方ができるように恵みをお与えください。

 

非日常生活で、食事をきちんと食べるとおやつの必要性がないことに気づき、目の前にいる人たちと心を開いて話すことがどれほど幸せで自分の心を満たしてくれるかに気づけた修養会でした。