闇を照らす光
2024.12.24

新年を家族で迎え「今年も良い年になりますように!」と祈りを捧げた瞬間、誰も予想していなかった事態が起き、一瞬のうちに日本列島に悲しみが襲ってきた今年の元日。この1年皆様はどのようにお過ごしなられたのでしょうか?今年も残すところわずかとなりました。

 

お陰様で本校も皆様のご理解と温かいご支援のおかげで、無事に1年を終えることができました(実際には、まだ3か月は残っていますが)。人間が行うことには限界があります。人間は自己中心的に生きる傾向があり、その結果問題が生まれ相互の心に傷を残すこともあります。人間の暗闇を照らし癒し本来の自分に立ち返らせてくださる方が、この世界にお生まれになりました。

 

 

 

 

 

今年のクリスマスミサは、松浦悟郎司教様をお迎えして無事に執り行われました。司教様のお話を皆様と分かち合いたいと思います。

司教様は去年BBCテレビで見たベツレヘムの馬小屋の様子を話しながら、

 

岩の上の瓦礫の上に、イエスがポンと載せられていました。それは、イスラエルがガザを攻撃した2か月後でした。私達は神に力があり天国から何でもでき、戦争もすぐ終わらせてくれると思っています。それなのに、なぜ神の子が我々と同じ人間になられたのか?それは、神の似姿に造られた人間の中に、愛する命があるからです。神は人間に駆け寄って、我々と共に傷つきながら人間を立ちあがらせてくださいます。イエスは人間と同じ苦しみを味わい、私達と共にいてくださる神です。また、三人の博士たちは幼子の誕生を星の導きによって、ベトレヘムの馬小屋の救い主イエスに出会うことができました。ともすると私達は、人間が作った光に導かれがちです。三人の博士たちは、エルサレムに入った途端に星が見えなくなり、そこで彼らは当時の権力者のヘロデ大王の城を訪ね救い主のことを聞きました。しかし、ヘロデ大王は救い主の誕生のことを聞き自分の立場が危うくなることに危機感を持ちました。城を出た彼らに、また星が現れベツレヘムへと導きました。私達に命を与える本当の光は、私達と共に苦しんでくださり命を与えてくださる光イエスです。

 

 

 

 

このクリスマスのメッセージを受けとめ、新しい年こそ私達を真理と愛へ導く本物の光に導かれた生活を送ることができますように、共に祈り合っていきましょう。

皆様にとって良いクリスマス、良い年をお迎えになられますようにお祈り申し上げます。